はじめに、掲載のお知らせをさせていただきます
7月23日に発売された「nice things.9月号」へ
作品とともに自身の言葉も併せて掲載していただきました
「 綴る 」という特集があり
作品を撮影していただき、作り手の言葉をそのまま伝えるという
とてもライブ感があるといいますか、吐息を感じていただけるコーナーです
見開きで大きくご紹介くださり、感激しております
家族も喜んでくれ、孝行が少しできたかなと
早速購読くださった方からお声もいただき嬉しいです ありがとうございます
編集部の皆様、大変お世話になりました
貴重な機会をいただき、そして親切に接してくださり感謝を申し上げます
現在 生み出している作品たちは
他作り手さんと比べ、幅広い方ではないかと思います
バングル、イヤリング(※)、ヘアゴム、ブローチ、リング
お皿、スプーン、マドラー、箸置き、菓子切り、平面・立体オブジェ、絵画
そして、今年の森道市場出展の際デビューした、ギター&ベース用のピック
これからつくろうと考えているものの一つに靴べら
減らしたものもあれば、新しく生まれたものもあります
昨年秋の人生展を経て
作品群に大ブラッシュアップをかけたことが、尚響き続けています
その反芻は更に拍車がかかりました
これら作品は、すべて私自身が使い手になれるかを物差しにしています
...というと、とても個人主義のように聞こえなくもないですが
素直に、曇りひとつなき純粋な気持ちでいたいからです
なぜなら、自身で使えないものの良さを確認できないから
至ってシンプルな理由で、
身を以て現わせるからこそ責任を持ち生み出せます
例のひとつに、今年より クリップやバネ式のイヤリングとされるものを
制作できなくなりました
今後も当分見込みはなく、現段階では終了と考えています
まず 私の耳には
既にピアスホールが開いていること
18の頃 開通しピアスデビューを果たした私は、
以降そのホールへ通すことで耳飾りを楽しんでいます
先ほどイヤリング(※)としたことについて
現在 制作しているのはピアスとイヤーカフだけになります
ピアスは日本造語のため、
イヤリング = 英語で耳飾りの総称 と括らせていただきました
生み出すものたちは、すべて自分で使用し証明できるものでありたい
すべてが等身大の投影であり、
身体の一部であるのと同じです
生産者として責任を感じることへも、強い志があります
何一つ形するにしても、がむしゃらに作っては販売し、お金になり
なんて、そんな粗雑なサイクルはできません
作り手は製造業
一組織、一企業と同じように
例え個人であれ
大切にしなければならない配慮もあると思います
...こんなことばかり書いていると、
世の中への反発心の塊みたいですよね
ちょっとの棘は持っていたいものです
今日も 辺りの虫たちが元気です
制作部屋から見える青空と山々に、つい見とれつつ
首には、ドライアイスを包んだ手拭いを巻いて
時々ギャッツビーのさらさらシートで爽快感を纏って
暑い暑い、夏本番
一日一日が有難く幸せ
今日も、今日という日をありがとう